バイオリンのマメ知識
バイオリンの名曲-独奏曲編 III
ドビュッシー:「ヴァイオリンソナタ ト短調」
ドビュッシーが残した唯一のバイオリンソナタ。ドビュッシーは晩年に6曲のソナタ集を計画していましたがその3番めにあたるのがこの曲で、4作目以降は作曲家の死によって実現しませんでした。つまりこの曲は事実上ドビュッシーの辞世の歌にあたります。
ラヴェル:「ツィガーヌ」
ラヴェルのバイオリンのための曲でもっとも有名なのがこの曲。ツィガーヌはドイツ語のツィゴイナー、英語のジプシーで、「ツィゴイネルワイゼン」と同系統の音楽です。超絶技巧を要する難曲で、それだけにバイオリニストにとっては挑戦しがいのある曲です。
クライスラー:「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しいロスマリン」
フリッツ・クライスラーは今世紀前半を代表する大バイオリニストであるとともに、バイオリンのための珠玉のような小品を数多く残しました。ここに挙げた3曲は「ウィーン古典舞曲集」三部作として作られ、すべて典雅なワルツの形をとっています。他のクライスラーの作品同様、アンコールピースとしてしばしば演奏されるバイオリンの名曲中の名曲です。

バイオリンのための美しい小品を数多く残したフリッツ・クライスラー
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?