バイオリンのしくみ
弓毛のしくみは?
弓毛は馬のしっぽ
弓毛には昔から馬のしっぽの毛が使われています。バイオリンの弓1本に使われる毛は160本から180本くらいです。その毛が一直線状に並べて付けてあるわけです。弓毛には、縮れた毛や太い毛は外し、まっすぐなもののみを使います。

馬のしっぽを使った弓毛

弓身には堅い木を用いる
松脂による摩擦で、音を出す
弓毛には松脂(まつやに)を塗って演奏します。松脂は松の樹液を固めた、黄色や黒色の塊で、こすりつけると白い粉が出ます。粘着性なので塗ると弓がしっかり弦をこすれるようになるわけです。塗ってある場合とない場合の音を聴き比べてみましょう。

音の聴き比べ(パッヘルベル「カノン」)
松脂を塗っている場合
松脂を塗っていない場合
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?