バイオリンのマメ知識
バイオリンの名曲-独奏曲編 I
ピアノが楽器の王様だとするとバイオリンは楽器の女王。人間の声に匹敵するほど魅力的といわれる音色が作曲家の創作意欲を刺激して、数多くの名曲が生み出されてきました。ここでは独奏曲の中から代表的な名曲を紹介しましょう。
J.S.バッハ:「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001~6」
同じJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲がチェリストのバイブルと言われるように、バイオリニストのバイブルともいうべき作品。バイオリン音楽の金字塔「シャコンヌ」を終曲に持つパルティータ第2番ニ短調(BWV1004)は特に有名です。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
ベートーヴェン:「ヴァイオリンソナタ第9番イ長調作品47クロイツェル」
ベートーヴェンは10曲のバイオリンソナタを残していますが、中でも名曲として知られているのがこの「クロイツェルソナタ」です。ベートーヴェン時代の大バイオリニスト、ロドルフ・クロイツェルに捧げられたことから、この愛称で呼ばれています。後にロシアの文豪トルストイがこの曲に刺激を受け「クロイツェルソナタ」という小説を書いたことでも有名です。
パガニーニ:「カプリース」作品1
バッハの無伴奏とともに、現代のバイオリニストのバイブルになっているのがこの「カプリース」。24曲からなるこの曲集には、バイオリン演奏のあらゆるテクニックが織り込まれ、芸術的にも優れた作品になっています。また、この曲をもとにシューマンやリストがピアノ用の練習曲を作っています。
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?