バイオリンの選び方
その他のチェックポイント
パフリングのコーナーをチェック!
バイオリン製作者が特に気を遣うのは、パフリングのコーナー。パフリングとは表板と裏板の縁に一回り埋め込まれた黒、白、黒の合板のことで、深さは2ミリ程度。コーナーとはボディの尖ったところで、表裏合わせて8ヵ所あります。写真は表板の左上のコーナー。2方向から来るパフリングの断面を斜めに切り、ぴったり1点でそろえてあります。断面の切り方によって上がり方も変わりますし、上がり具合が左右対称であることも大事で、ぴったりになるように顕微鏡で見て合わせるほど。ちなみに名器ストラディヴァリウスの場合はコーナーの3対1をねらって、長く斜めに伸びているのが特徴です。

製作者の姿勢と技術が問われるパフリングのコーナー(ヤマハ製)
パフリングは装飾としての役割ももちろんありますが、他にも意味があります。1つには彫り込むことで、ボディが柔らかくなる点。もう一つは、割れを防ぐ点。ボディの端の部分は一般に木口と呼ばれる面に相当し、水分の吸放出やぶつかった時の衝撃で割れが発生しやすい部分です。運悪く端にヒビが入った時、何もないと一気に上まで割れてしまいますが、パフリングがあれば、そこで割れが止まる訳です。
こんな部分もチェックポイント
購入する際の注意点として、ペグ(糸巻き)がスムーズに回るか、ボディに傷がないか、あってもきちんとメンテナンスされているか、あご当ての金具がグラグラしていないか、張ってある弦が極端に古くないか、などのポイントをチェックしてみてください。一つでも「あれっ?」と思ったら、ディーラーの方に質問して、メンテナンスをお願いするとよいでしょう。
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?