バイオリンのしくみ
[実験1]紙や塩ビで駒を作ってみる

駒は普通、メープルという木で作られますが、ここではその他の素材で作った駒を使って実験してみました。

実験の手順

  1. 木、塩ビ板、厚紙を用意する
  2. 駒の外形に削る
  3. 削った駒をバイオリンに立てて弾く

実験の結果

木の場合

木の場合

塩ビ板の場合

塩ビ板の場合

厚紙の場合

厚紙の場合

録音できませんでした。

※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。

木は、実際の駒に使われているメープルよりやわらかい、アガチスという木を使いました。3つの中で一番いい音だったのは、やっぱり木。塩ビ板は加工しやすかったのですが音がはっきりせず、厚紙は弦の張力に耐えられなくて曲がってしまい、演奏できませんでした。

駒は、ネック側の面がふくらんでいて、反対側の面がボディに垂直です。4本の弦に合わせて左右の高さもちがいますし、表板と接する面もボディのアーチにぴったり添うように削ってあり、音の伝達が良いようにつくられています。そういった面からみても、他の素材で良い駒を作るのは難しいようですね。

駒は、ネック側がふくらみ、反対側は垂直

駒は、ネック側がふくらみ、反対側は垂直

駒の左右の高さはちがう

駒の左右の高さはちがう