バイオリンの選び方
弓の選び方

上がカーボン製の弓、下が木製の弓

上がカーボン製の弓、下が木製の弓

弓の素材としては、フェルナンブーコという、非常に堅い木がベストとされています。堅くて強い木だからこそ、こんなふうに細く加工できるわけです。
弓は、メーカーによって、形、重さ、持った時のバランス感などがかなり違います。どれを選ぶかは、実際に自分で試奏して、その感覚で選ぶしかありません。ちなみに、新しい楽器は新しい弓で思い切り弾いた方がいいですが、オールドの楽器にはやはりオールドの弓を合わせた方が、味わいのある音が出ます。

最近は、カーボン製の弓も人気があります。中級ぐらいになってきたら、毛替えの時や、何かあった時のためにも、1本持っていると便利です。また、現代曲などでは弓で楽器を叩いたりすることがあるのですが、高額な木製の弓で叩くのはためらわれるということで、そんな時のために用意する人もいます。
カーボンの特性として、木製よりも、大きくてはっきりした音が出る傾向があるので、曲によって使い分けてもよいでしょう。扱いの注意点や手入れの方法、調整などは、普通の弓と基本的に同じです。