バイオリンの選び方
弓の選び方
ベストの木材は「フェルナンブーコ」

上がカーボン製の弓、下が木製の弓
弓の素材としては、フェルナンブーコという、非常に堅い木がベストとされています。堅くて強い木だからこそ、こんなふうに細く加工できるわけです。
弓は、メーカーによって、形、重さ、持った時のバランス感などがかなり違います。どれを選ぶかは、実際に自分で試奏して、その感覚で選ぶしかありません。ちなみに、新しい楽器は新しい弓で思い切り弾いた方がいいですが、オールドの楽器にはやはりオールドの弓を合わせた方が、味わいのある音が出ます。
最近は、カーボン製の弓も人気があります。中級ぐらいになってきたら、毛替えの時や、何かあった時のためにも、1本持っていると便利です。また、現代曲などでは弓で楽器を叩いたりすることがあるのですが、高額な木製の弓で叩くのはためらわれるということで、そんな時のために用意する人もいます。
カーボンの特性として、木製よりも、大きくてはっきりした音が出る傾向があるので、曲によって使い分けてもよいでしょう。扱いの注意点や手入れの方法、調整などは、普通の弓と基本的に同じです。
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?