バイオリンのしくみ
音を響かせるしくみは?
弦の振動が、華やかな音になる
弦の振動が駒を通って表板や裏板に伝わり、中が空洞のボディが共鳴して、バイオリン独特の豊かで華やかな音が生まれます。
弾かれた弦は、基準振動である円運動と、それに付随した倍音による細かい波のような動きをしています。その複雑な弦の動きをボディに伝えるのが駒の役割。駒は、2つの足を使って「表板を交互に押す動き」と、「表板を同時に押す動き」の、大きくはこの2つに分解して表板へ振動を伝えていると考えられます。

弦の振動を伝える駒
小さくて重要なパーツに、もう一つ魂柱(こんちゅう)があります。駒の下の、表板と裏板の間に挟めてある棒で、その役割は、表板から裏板へ振動をしっかり伝えること。また、ボディにハリを持たせる役割もあります。
楽器の内側を覗いてみると、向かって左側にバスバーが縦に長く通っていて、駒の右側の下に1本立っているのが、魂柱です。

バスバーと魂柱の位置
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?