バイオリンのお手入れ
弦の交換
弦はいつ交換すればよい?
弦は、張っておくと、やがてヘタってきて発音が悪くなります。良い音色のためには定期的な交換が欠かせません。演奏時間にもよりますが、最低でも半年から1年で全部の弦を交換した方が良いでしょう。

弦は少なくとも半年から1年で交換する
弦は自分で交換しよう
まずはテーブルの上にマットを敷きます。そして、念のための傷防止として、バイオリンのボディの緒どめから下の部分にはクロスをかけておきます。弦を替える時は、全部一度にはずすと駒が倒れてしまうので、1本ずつ替えます。最初に糸巻きを完全に緩めてペグボックスからはずし、糸巻きの孔から弦を抜いてしまいます。緒どめの方は、弦の端についている丸い小さな金属がアジャスタの溝に引っかけてあるだけなので、これもはずしてください。

傷防止のためにクロスをかける
新しい弦の端をアジャスタにひっかけ、ペグボックスに戻したペグの孔に、もう一方の弦の端を通してクルクルと巻き上げます。この時、弦はペグボックスの内側から外側に向けて巻きつけるようにし、駒を調整できる程度まで、弦を張ります。全てを交換したら、コマの位置を確認、調整し、最後に1弦ずつさらに巻き上げて、調弦して完成です。
難しく考えることはありません。とにかく自分でやってみましょう!
また、E線とA線は切れやすいので、いつもケースの中に新しいものを用意しておくと、いざという時に安心です。

ペグを回して弦を巻き上げる
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
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- なぜf字孔なのか
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- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
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- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
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