バイオリンのマメ知識
なぜf字孔なのか

バイオリンが北イタリアに生まれ、発達した16世紀半ばから、すでに響孔はf字型でした。なぜこの形か理論的にはまだわかりませんが、確かにちょっと形や大きさを変えるだけで音ががらりと変わってしまうんです。なお、fの横棒は駒や魂柱(こんちゅう)の位置を合わせる基準の目安となっています。内と外で高さが違い、その真ん中の位置が基準です。ということは、少なくともS字孔ではダメということですね。

f字孔

f字孔の横線は内と外で高さがちがう