バイオリンのマメ知識
なぜf字孔なのか
バイオリンが北イタリアに生まれ、発達した16世紀半ばから、すでに響孔はf字型でした。なぜこの形か理論的にはまだわかりませんが、確かにちょっと形や大きさを変えるだけで音ががらりと変わってしまうんです。なお、fの横棒は駒や魂柱(こんちゅう)の位置を合わせる基準の目安となっています。内と外で高さが違い、その真ん中の位置が基準です。ということは、少なくともS字孔ではダメということですね。

f字孔の横線は内と外で高さがちがう
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?