バイオリンの選び方
バイオリンの選び方
初心者の方は、できれば専門家と一緒に
バイオリンは自然の素材を使って作られた楽器ですし、工場で作られたものでもたいせつな部分は職人の手作業で仕上げられていますから、一つひとつに微妙な違いがあります。そうした中からたった一本の楽器を選ぶのは、なかなか大変かもしれません。
まずたいせつなことは、信用できるお店や工房で探すこと。そうしたお店には楽器の専門家がいるので、いろいろなアドバイスをもらいながら楽器選びができます。また、知り合いにプロの演奏家や楽器に詳しい人がいれば、いっしょに選んでもらうと心強いですね。
サイレントバイオリンという選択肢
サイレントバイオリンは、普通のバイオリンを演奏する感覚を最大限に残しながら、音量を最小限にとどめようと考えて作られた楽器です。指板、ネック、弦、駒などはまったく同じで、全体のサイズも同じ。弓はバイオリンと同じものをそのまま使います。つまり両手の触れる部分も弾き方も、バイオリンそのものなのです。
「バイオリンを始めたいけれど、アコースティックを買う決心が…」という人は、まず、サイレントバイオリンから始めてはいかがでしょう。アコースティックに比べて音が出しやすく、夜間の時間帯でも、音漏れを気にせずに練習できます。ある程度サイレントバイオリンで慣れてからアコースティックの購入を検討するという手もあります。また、すでにアコースティックを持っている方の家庭での練習用としても、もちろんおすすめです。

アコースティックバイオリンの演奏感をそのままに静粛性を実現したサイレントバイオリン。(写真はSV255)
楽器解体全書:バイオリンの目次
マメ知識
- バイオリンのf字孔は、昔はC字形やS字形だった
- なぜf字孔なのか
- バイオリニストは馬に頭が上がらない?
- スチール弦か、ガット弦か、それが問題だ
- あご当てはバイオリンの縁の下の力持ち?
- バイオリンのニスのほとんどは医薬品でもある
- バイオリンの名曲-独奏曲編 I
- バイオリンの名曲-独奏曲編 II
- バイオリンの名曲-独奏曲編 III
- バイオリンの名曲-協奏曲編 I
- バイオリンの名曲-協奏曲編 II
- ビオラの名曲-室内楽編
- ビオラの名曲-協奏曲編
- チェロの名曲-協奏曲編 I
- チェロの名曲-協奏曲編 II
- チェロの名曲-独奏曲編
- コントラバスの名曲-協奏曲編
- コントラバスの名曲-室内楽編
- コントラバスの活躍するオーケストラの名曲
- 弓の手で持つ部分の呼び方は?