バイオリンの弾き方
ボウイング

弦を直角に横切るように弓を動かします。指板の切れ目と駒の真ん中あたりで弾くのが基本です。

バイオリンを弾くのはあくまでも弓で、私たちの手ではありません。手は弓がなるべく美しい音を出せるように介添えしてあげるだけなのです。そのために、弓を支えたり動かしたりする力は最小限に抑え、なるべく自然に弓と腕の重みだけでなめらかにボウイングができるのが美しい音作りになります。とはいえ、初心者の方はどうしても力がぎゅうっと入ってしまうことがままあります。そんなときは無理せず、右肩をぐるぐる回したりしてリラックスしてください。コツをつかむまでには多少時間がかかりますから。

(村川千尋著「今日からバイオリン」ヤマハミュージックメディア刊より)