オーボエの吹き方
オーボエの裏技いろいろ

オーボエの世界には、先輩から後輩へと受け継がれていく、秘伝の替え指が多数存在するといいます。たとえばムソルグスキー作曲/ラヴェル編曲「展覧会の絵」の「プロムナード」に出てくる高いEs(ミ♭)は、通常の指使いではまず出せない音。ところがオーボエ奏者の世界で伝統的に受け継がれている特殊な指使いを用いると、これがほとんど失敗することなく出せるというのです。これはほんの一例で、同じようなケースは数え切れないほどあるといいます。

オーボエには複数の音を一度に重ねて出す特殊奏法があります。クラシック音楽で使われることはありませんが、現代曲ではこの奏法を活かした作品もあります。

重音奏法の例

重音奏法