オーボエのしくみ
オーボエってどんな楽器?
パーツの名前を知っておこう!
オーボエの各名称
オーボエとクラリネットはどう違う?
黒い管に銀色のキイが付いていて、見た目にはクラリネットが大きくなった感じのオーボエ。けれどもこの2つの楽器には、まったく違うところがいくつもあります。
まず吹き口。クラリネットにはマウスピースがあって、そこにリードが1枚付いています。けれどもオーボエにはマウスピースがなく、付いているリードは2枚。オーボエはダブルリードの楽器なのです。
ベルの形もずいぶん違います。オーボエのベルは、クラリネットほど先が広がっていません。そして、肉厚につくられています。

オーボエの吹き口

クラリネットの吹き口

オーボエのベル

クラリネットのベル
中はとても細い!
実はオーボエの中はとても細くて、内径が上管の上の方では約4ミリ。ベルに向かってだんだん太く、円すい形になっています。
オーボエは、吹き込む穴が狭いので、息が少ししか入れられません。他の管楽器では息が足りなくなって苦しくなりがちですが、オーボエは逆に息が余ってしまうのです。これはけっして楽なことではありません。息を少しずつ使うため、長いメロディをひと息で吹けるのですが、これは息を止めているのに近い状態を持続することになり、演奏しているうちに肺の中に二酸化炭素がたまってしまうのです。よどんだ空気を一気に吐き出してから吸わなければならないので、他の管楽器奏者よりブレス に時間がかかることにもなります。

オーボエの断面図