オーボエのしくみ
ダブルリードの仕組み

オーボエのリードは葦の一種であるケーンを削ってつくった物。このリードを2枚向い合わせにして、金属管に糸で巻き付けます。金属管の一部にコルクが巻いてあり、コルクを上管に挿し込む仕組みです。
2枚のリードは微妙にカーブしていますから、両端をぴったりとくっつけると、中央に少しすき間ができます。ここを息が通るわけです。演奏中のリードは細かく震えて、このすき間は閉じたり開いたりを繰り返すことになります(次項「発音の仕組みは?」参照)。

ダブルリードの構造

ダブルリードの構造

リードを口でくわえ、すき間に息を吹き込んでいくと、リード内の空気圧が低くなってリードは閉まろうとします。閉まった瞬間はまるで手をたたいたときと同じように音波が発生して楽器を伝わり、音孔(おんこう)や出口で反射して音波が戻って来て、再びリードが開き、また息が入ります。そのリードが閉まったり開いたりという動きを、ものすごい速さで繰り返すのです。開閉の回数は音の周波数と同じで、440ヘルツのラの音では1秒間に440回になります。

ダブルリードの発音の仕組み