オーボエのできるまで
管体を整える

写真で、右手に持っているのは、リーマーといって管体の内面を削る道具です。0.05ミリ程度の凹凸があり、微妙なカーブを描いています。ちなみに写真ではグラナディラ製の管体の内面を削っているのですが、黒いグラナディラなのに削り粉は赤茶色をしています。

管体と、内側を削るためのリーマー

管体と、内側を削るためのリーマー

リーマーに管体をセット

リーマーに管体をセット

グラナディラの削り粉は赤茶色

グラナディラの削り粉は赤茶色

管体の内面は、キイポストを付けた後でも削ります。というのも木材は、キイポストなど金属パーツを付けたときに、微妙にバランスが変わることがあるからです。木材は、1%程度の変動を常にしているものです。湿度や温度の影響も受けますし、どこかを削れば必ず新たなゆがみが生じます。したがって、完成までには何度か削ることになるのです。