オーボエのしくみ
[実験]ストローでリードをつくってみる
ストローリードの実験
ジュースを飲むときのストローを使ってリードをつくり、通常のリードと音を比べてみました。
実験の手順
- ストローの先を三角形に切る。
- チューブに糸で巻き付ける。
- オーボエに挿して吹いてみる。
- 通常のリードの場合と音を比べる。

実験の結果
ストローリードの場合
通常のリードの場合
※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。
ストローのリードは口にくわえて強く吹けば鳴るので、初めてでもすぐ音が出せるのではないでしょうか。ただ、この実験でオーボエに挿して吹いたときは、三角の切り込みの根元が平たくつぶれると音が出ないので、断面がまるくなるように口の中でストローの形を補正しながら吹いています。ちょうどよい深さでくわえないと、楽器の音程が全く安定せずコントロールできないのです。
ストロー楽器をつくってみる
ストローの長さを調節してリードをつくり、楽器のように鳴らしてみました。
実験の手順
- 同じ太さのストローをたくさん用意する。
- ストローの先を三角形に切る。
- 長さ100・80・67・50センチになるよう、複数のストローをセロテープでつなげる。
- 吹いてみる。

実験の結果
直径6ミリのストロー楽器の音
-
100センチ
-
80センチ
-
67センチ
-
50センチ
直径5ミリのストロー楽器の音
100センチ+80センチ+67センチ
※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。
「100、80、67、50」は「ド・ミ・ソ・高いド」の関係となる管の長さの比率です。直径6ミリのストローでつくってみたところ、実音で「ミ♭・ソ・シ♭・ミ♭」に聞こえました。
ストローを鳴らしながら指でそっとなでると、上の方で振動が起きて管の先までビリビリ伝わっていることがよくわかります。ストローの直径は細いほど抵抗が強く、吹くのに力が要ります。逆に、太いと楽に吹けますが、すぐ息を使い切ってしまって長く吹けません。
おまけの実験
葉っぱを2枚合わせて唇の先で軽く挟み、息を吹き込むと、ダブルリードの原理で音が鳴ります。葉は端が少し反っていて中央に空気の通り道がちょっとあるのが理想的。お茶の葉、柿の葉、あじさいの葉など、いろいろな葉で試してみるとおもしろいのではないでしょうか。
