オーボエのお手入れ
お手入れの基本は?

オーボエは、管体が天然の木でつくられているので、急激な温度や湿度変化にとても敏感。管体の傷みやヒビ割れの原因となるだけではなく、歪みによってスムーズなジョイントができなくなる場合もあります。ですから、次のようなことに注意して、大切に扱ってください。

  • 冬は楽器全体が室温に慣れるまで待ち、それから吹奏しましょう。
    ※楽器の急な温度変化は、キイが動かなくなったり、管体が割れたりする原因となります。
  • 新しい楽器は、あまり長時間の演奏をしないようにしましょう。
    最初の2週間は1日20~30分位にしましょう。
  • 使用前は端面に少量のコルクグリスを塗って防湿をしましょう。
  • 使用後は管体内面の水分を充分取りましょう。
  • ジョイント部端面も水分を充分拭き取りましょう。
  • 演奏の合間にもできるだけクリーニングスワブで管体内面の水分を取りましょう。

楽器を組み立てる前に、ジョイントコルクおよびリードチューブの下部全周にコルクグリスを塗ってください。 組立ての際にはキイに無理な力がかからないように注意してください。

管体内面の掃除

管体内面に水分が残っているとヒビ割れを起こすことがあります。演奏後は必ずクリーニングスワブで水分を拭き取ってください。
※他メーカーの楽器にヤマハのスワブを使用する場合は、内径などの違いによりツマリなどのトラブルの原因になります。十分に注意してください。
管体内にクリーニングスワブを通して、管体内の水分を完全に拭き取ってください。

管体内面の掃除

表面の手入れ

楽器の表面をポリシングクロスで軽く拭いてください。

キイの手入れ

キイの表面はポリシングクロスまたはシルバークロスで拭いてください。

タンポの水分を取り除きます

タンポの汚れや水分はクリーニングペーパーをトーンホールの隙間に挟んで、取り除いてください。

キイオイルの注入

キイとキイポストの間にキイオイルを少量差してください。タンポやコルクにオイルが付着するとトラブルの元になりますので、多く差し過ぎないでください。はみだしたオイルはクリーニングペーパーで拭き取ってください。
キイと管体の間などの細かいところのゴミやホコリはトーンホールクリーナーで掃除してください。
注意 :トーンホールクリーナーの先端の金属部でトーンホール等を傷つけたり、針バネを曲げてしまわないように十分注意しましょう。

キイオイルの注入

材質が軟らかいキングウッドの場合、より湿度の影響を受けやすくなります。落としたりぶつけたりしないこと、スワブでこまめに内径の水分を取り除くこと、急激な温度変化・湿度変化を避けることなど、グラナディラ製の楽器以上に注意してください。