ホルンのマメ知識
ウィンナホルンとは

おもにウィーンフィルで使われているF管シングルホルンのことを「ウィンナホルン」といいます。現代のホルンがロータリーバルブなのに対して、ウィンナホルンはウィンナバルブという2連ピストンバルブを備えていること、ボアサイズが11mmと今よりもかなり細いこと、ボーゲンという2重巻きの着脱できる吹込管を備えていること、などが特徴です。

ヤマハはウィンナホルンを生産する、現在では数少ないメーカーのひとつです。日本の精巧な技術で作りこまれたパーツ類をヨーロッパへ送り、ウィーンの演奏家たちと意見を交わしながら管楽器制作の伝統技術を学んだ職人が最終組み立てを行います。こうして丹精込めて作られたヤマハのウィンナホルンは、年初めのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでも、たびたび愛用されています。

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