ホルンの吹き方
ホルンの音は長い道のり

ホルンはドレミをどのように出しているのでしょう? たくさんの管があり、ベルに入れている右手も不思議に思えます。
長いF管で吹くか、短いB♭管で吹くかで管全体の長さは変わります。この楽器の場合、F管で何もレバーを押さない時が370センチくらい。そして第1レバーを押すと第1抜差管を通るようになって約45センチ長くなり、第2レバーで約22センチ、第3レバーで約74センチ長くなります。だから吹奏時の一番長い状態は1、2、3の全部を足して約510センチになります。
楽器のモデルやメーカーによって、この数値は変わりますが、B♭管ではのもともとの管長が約275センチで、第1、第2、第3抜差管を全部通ると約385センチになります。

演奏者にもよりますが、中高音域はほとんどB♭管で、実音のドやB♭管では出せない低音域をF管で出すのが一般的です。管が長いほど高音が外れやすくなるので、高音はF管よりも、短いB♭管の方が安心して吹けることが多いようです。

上の層がFの抜差管、次がB♭の抜差管、下が主調整管などの層

上の層がFの抜差管、次がB♭の抜差管、下が主調整管などの層

ホルンは何層にもなっていて管が隠れるところも多く複雑ですが、息の通り方を、下の図に示しました。
通る管がとても長いことがわかると思います。

バルブ側から見たホルン

バルブ側から見ても立体的

通る管がとても長いことがわかると思います。

ダブルホルンの息の通り方の例

F管で何も押さない時

F管で第1+第2+第3レバーを押した時

B♭管で何も押さない時

B♭管で第1,2,3レバーを押した時