ホルンのマメ知識
名前は「チューバ」でもホルン奏者が演奏する「ワーグナーチューバ」

ワーグナーはチューバの音をとても好んでいました。しかし、チューバの音は重厚過ぎて、メロディーを吹くのは難しいので、特別に管の細いホルンとチューバのハイブリッドのような楽器を考案しました。これが「ワーグナーチューバ」と呼ばれるもので、楽劇「ニーベルンゲンの指輪」でこの楽器の深い音色を耳にすることができます。このワーグナーチューバはストラビンスキーやブルックナーも自分の曲に採用しています。

名前は「チューバ」ですが、音色や演奏法はホルンに近いので、現代のオーケストラではホルン奏者が演奏を担当することになっています。

ワーグナーチューバ