ホルンの選び方
ベルが取れる

ホルンのベルにはデタッチャブル(ツーピース)と一体式(ワンピース)とがあります。デタッチャブルとはベルが取り外すことができるシステムで、よりコンパクトに楽器ケースに収納できるため、持ち運びに便利でケースも小さくてすみます。

一般にデタッチャブルは深みのある音色が特徴で、一体式は明るい音色になると言われています。

デタッチャブルベル

デタッチャブルベル

ぼこんと円すい状に飛び出した形のケースを見かけたら、その中身はきっとホルンです。一体式のベルの場合、ベルを保護するためにケースはこんなにユニークな形になっています。

一体式ベルのホルンのケース

一体式ベルのホルンのケース

ベルサイズとは、右の図のように演奏時に挿入した右手がベルに触れる部分のサイズを言います。

細ベル 一般的に明るく張りのある音色
中細ベル 一般的に明るさを保ちつつ深みのある音色
太ベル 一般的に豊かで太め、重厚な音色
ベルサイズは手を入れた時の大きさで決まる

ベルスクリューネジを正しくはめたり外したりできれば、ベル自体はどのように持っても構いません。しかし、ベルのフチを持つやり方は、次の理由であまり望ましくはないといえます。

  1. フチを持つとネジ溝を正しく合わせにくく、ネジ溝を傷める可能性が高くなる。
  2. フチを持ってネジを締めきると、強く締めすぎてしまってベルが外せなくなる可能性が高くなる。

外れなくなったベルを力づくで外そうとして、ベル胴などを大きくねじって歪めてしまう事故はよくあります。演奏するときのようにベルの中に右手をある程度丸めて入れ、手の甲と掌全体でベルを保持し、その状態でネジをはめて締めていくと、はめやすく、安全な方法です。
ベルを外すときも、外し始めはベルの縁を持って少し緩めておいてから、やはり右手を丸めて入れて最後まで外しきるようにします。