トロンボーンのマメ知識
同じテナーでもこんなに違う!

トロンボーンには、JAZZモデルと、オーケストラ用のシンフォニーモデルがあります。同じテナーでも、いろいろと違う部分があり、特にベルの大きさの差は明らかです。
JAZZモデルはベルが小さく、肉厚も薄く、管の太さも細くなっています。また、スライドの幅が狭いのも特徴です。これらはより速くスライドを動かしながら音もパラパラと、すばやく変えられるように、楽器自体の重さを軽く、機動性を高めるための工夫です。
一方、シンフォニーモデルでは音量を重視し、大型化する傾向にあります。トロンボーンは80人を超えるようなオーケストラの最後列から客席に向かって音を届けなければなりません。ですからベルは大きく管は太くして、オーケストラの中で1、2の音量を確保しているのです。
たとえるならば、JAZZモデルはマイクで歌うポップスや演歌の歌手、シンフォニーモデルはマイクなしで歌うオペラ歌手、といったところでしょうか。

左がJAZZモデル、右がシンフォニーモデル

左がJAZZモデル、右がシンフォニーモデル

左がJAZZモデル、右がシンフォニーモデル

左がJAZZモデル、右がシンフォニーモデル