トロンボーンのしくみ
マウスピースに挑戦してみよう!

サクソフォンやクラリネットには、リードという、細かく振動して音を出すパーツがあります。けれどもトロンボーンにはそれがありません。トロンボーンはリップリードの楽器、つまり自分の唇をふるわせてリードの役割をさせる楽器。ですからマウスピースには振動する部分がないのです。

マウスピースの断面図

マウスピースの断面図

唇の大きさや形は人によって違うもの。また、大きくて豊かな音を求めるなら、カップの深いマウスピース、張りのある明るい音なら浅いマウスピースが適しています。そこで、そういったさまざまな条件で選べるように、直径やカップの容積に少しずつ違いがある、いろいろなマウスピースがつくられているわけです。

多彩なサイズのマウスピースセット

多彩なサイズのマウスピースセット

まず、紙を1枚口にはさんでいる感じをイメージしてください。力はほとんど入らないはずです。そして、マウスピースの3分の2が上唇、3分の1が下唇になるように軽く当てて、音を出してみましょう。
このとき、唇をゆるめて開いてしまうと音が出ません。適度に緊張した状態を保って、唇を振動させてください。

マウスピースと唇の位置

マウスピースと唇の位置

音は出ましたか? うまく音を出せるようになったら、今度はマウスピースをトロンボーンにセットして吹いてみましょう。きっと気持ちのよい音が出ますよ!

マウスピースをトロンボーンにセット

マウスピースをトロンボーンにセット