トロンボーンの成り立ち
トロンボーンの仲間たち

トロンボーンは、人間の声に合わせてさまざまな音域の楽器が作られたようで、かつてはソプラノ、アルト、テナー、バスがありました。けれどもバロック時代(17世紀~18世紀前半)以降にはソプラノは使われなくなり、現代ではトロンボーンというとテナーを指すことが多くなっています。
ちなみに、トロンボーンはトランペットよりおよそ1オクターブ低い音域を持ち、音域の広さは、トロンボーンの方がやや広くなっています。

トロンボーンの仲間たち

トロンボーンの仲間たち

トロンボーン音域表

トロンボーン音域表

トロンボーンの基本形といえるテナートロンボーン。クラシック、吹奏楽、そしてジャズやポピュラー音楽など、さまざまなジャンルで、幅広く活躍しています。

テナートロンボーン(YSL-881UII)

テナートロンボーン(YSL-881UII)

※トロンボーンは、スライドの伸縮で管の長さを変えて音の高さを切り替える奏法が基本となりますが、体から遠いポジションほどスライドの移動距離が長くなり、スムーズな演奏をするためには独自の技術が必要になります。そこで、それを補うためにスライドとは別の管を取り付けて、遠くに腕を伸ばさなくても同じ音程が出るしくみにした楽器が、次に紹介するテナーバストロンボーンです。

テナートロンボーンに「F管」と呼ばれる管を取り付けて、低音域を拡大した楽器ですが、「F管」を使うことで、遠いポジションを使わなくても演奏が可能になるという利点を獲得したものです。その点で、初心者や小柄な人にも向いている楽器といえます。ただし太管のテナーバストロンボーンは、息の量も多く必要で上級者向き。初心者には中細管がおすすめです。

テナーバストロンボーン(YSL-882UII)

テナーバストロンボーン(YSL-882UII)

テナーバストロンボーンを更に太くし、低音域を補うための管を1個ないし2個装着した楽器。管が太い点以外は基本的にテナーバスと同じですが、口径の大きいマウスピースを使用することで、低い音が出しやすくなっています。

バストロンボーン(YBL-830)

バストロンボーン(YBL-830)