トロンボーンのマメ知識
ヘビも真っ青のトロンボーン!

写真の楽器のベルをご覧ください。口を開けたヘビの頭をかたどっています。これは19世紀にあったビュクサンという楽器の一種で、ヤマハのカスタム工房が復元したもの。博物館の写真だけを頼りに寸法や形状を考えて、手で創り上げたもので、鼻の詰まったようなやわらかい音がします。トロンボーンはその大音量から軍楽隊に用いられた歴史があります。このヘビのようなビュクサンも甲冑姿(かっちゅうすがた)の兵士が吹いて、敵軍を威嚇したり、味方の士気を高めたりするのに役立っていたのかも知れません。石突き部分にはヘビ飾りが施され、装飾的にも美しいトロンボーンです。

      
       
         
現代によみがえったビュクサン/へび飾り

現代によみがえったビュクサン/へび飾り