トロンボーンの選び方
ボアサイズから選ぶ

ボアというのは管の円周部分の直径のことをいいます。ボアのサイズによって、息の量や抵抗感に変化があり、音色が変わってきます。トロンボーンのボアには、サイズの小さい順に細管、中細管、太管があり、直径の小さなものほど必要な息の量が少ないために吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになります。逆にボアのサイズが大きくなると、息の量も必要となり音色と音量ともに豊かで華やかなものとなります。また、スライドの中管のサイズが上下管で異なるデュアルボアもあります。

ボア 特徴
太管 合奏において音量豊かにハーモニーを作るのに適する音色で、大編成オーケストラ奏者に好まれています。近年、吹奏楽でも多く使われます。
中細管 比較的新しいタイプで、太管と細管の中間的存在です。オーケストラの第一奏者や、太めの音を求める吹奏楽に適しています。
細管 明るい音で、デリケートな高音が出しやすく、どちらかといえば独奏に向いています。ジャズやポピュラー奏者にも好まれています。
デュアルボア スライドの中管のサイズが上下管で異なる事をいいます。上管よりも下管の方が多少太めになっています。これにより、音色や音の広がり、柔軟性などが微妙に変化します。