トロンボーンのしくみ
ドレミを出す方法は?

トロンボーンのしくみの基本は、スライド管を使って管の長さを変え、音の高さをコントロールすること。スライドする位置は7つあって、これを手前から順に第1ポジション、第2ポジション…と呼び、第7ポジションまであるわけです。ただし管にはポジションの印が示してありません。その位置は感覚で覚えます。たとえば、ギターのネックには印(フレット)がありますが、バイオリンにはありません。それと同じことですね。

スライドするポジションは7つですが、トロンボーンで演奏する音は7つだけではありません。トロンボーンは1つのポジションでいくつもの音を出す楽器なのです。
その例として、第1ポジションで、どんな音を出すのかを聞いてみてください。

第1ポジションで音を出している演奏例

第1ポジションから第7ポジションまでそれぞれ出せる音は、音符で表すとこうなります。

ポジションごとの音

ポジションごとの音

同じポジションで、どのようにして音を出しわけるのかというと、息の出し方などを変えるのです。トロンボーンは指で押さえる音孔(おんこう)はありませんから、指ではなく、口で変えます。高い音を出すときほど、唇を締めていく感じになります。
トロンボーンは、ポジションと息の出し方の組み合わせで、ドレミを出す楽器なのです。