サクソフォンの選び方
リードとマウスピースはどう選ぶ?

マウスピースは互換性がありますので、大抵のものはネックに入ります。万が一ゆるい、きついなどがあってもコルクを削ったり、張り替えたりすることで簡単に調整できますので、是非自分にあったマウスピースを選んでください。
初心者の場合は、まずは標準品(ヤマハですと4C)に2 1/2のリードを付けてロングトーンなどの基礎練習を行い、アンブシュアー(口や唇の動き。口周りの筋肉をつけて音をまとめること)を確立してから、趣向に合ったものを選ぶとよいでしょう。

リード選びで大切なのは、どの厚さを使うかということ。
リードは大体、厚さの目安として番号が付けられています。通常使われるリードは2から5です。数字が小さいほど薄く、大きくなるにしたがって厚いリードとなります。リードの厚さによって、音色と吹きやすさが変わってきます。一般的にいえば薄めの2や2.5のリードは明るい音色です。薄いリードは鳴らしやすく、初心者にも適しているといえるでしょう。ポピュラーやジャズ系のプレイヤーが明るい音色を求めて使うケースも多いですね。一方4や5といった厚いリードは固く、鳴らすのに技術が必要ですが、音は太く大きく、暖かみがあります。
ちなみにリードは消耗品なので、頻繁に交換しなくてはいけないのが悩みの種なのですが、最近出てきたシリコン製は管理が楽で、長く使ってもあまり劣化しないので便利です。

木製のリード(左)と、透明なシリコン製のリード(右)

木製のリード(左)と、透明なシリコン製のリード(右)

リードを選ぶ際に大切なポイントになるのが、マウスピースとの相性です。
リード楽器は、マウスピースにリードを取り付けた時のマウスピースの先端とリードの先端の開き具合が演奏上、とても重要な要素となります。吹いた息の道筋が決まってくるからです。ちなみに、マウスピースの側の開き具合をチップオープニングと言います。例えば、このチップオープニングが狭いマウスピースに、薄いリードを使うとどうなると思いますか? 薄いリードは振動幅が大きいため、振動したリードがマウスピース側にペタリとくっついてしまい、息の通り道をふさいで、演奏中急に音が詰まってしまう可能性があります。マウスピースの形状を特徴づけるポイントには、チップオープニングのほか、リードを載せるテーブル、先端に向かって傾斜する角度を指すフェイシングなどがあり、それらの特徴に適したリードがそれぞれあります。リードを選ぶ時には、マウスピースの形状に合ったものを選ぶ必要があるのです。

マウスピース各部の名称

マウスピース各部の名称

ただし、上級者になると、いわゆる吹きにくい組み合わせでも吹きこなせる技術が身についてきますから、目指す音色によっては、あえて変則的な組み合わせのリードとマウスピースを組み合わせることもあります。例えば深くてダークな音が出したい場合には、チップオープニングが大きいマウスピースに厚いリード、という組み合わせ技を使うことが多いようです。

このように、マウスピースとリードの組み合わせは、いろんな考え方がありますし、組み合わせも無限にあります。だからこそ、初心者は迷ってしまうことが多いのかもしれません。もしリード&マウスピース選びで迷ったら、まずは専門店で気軽に相談してください。