サクソフォンの吹き方
呼吸をコントロールしよう

まず息を吐いてみましょう。全部吐ききってしまうと体は緊張していると思います。そこから緊張をほぐしてリラックスしている状態にすると息は自然に入っていきますね。体のどこにも力を入れなくても息は吸うことができます。ここでは自然に息が入っていったときの体の感覚を覚えてください。
ここからもう一度吸ってみましょう。もしまだ余裕があるならば、そこからもう一度吸ってみましょう。少し体全体が膨らんで動いていきますか? ではそこからさらに吸ってみましょう。 もうこれ以上入らないくらいまで。
そこで止めて、喉を絞めないように2、3秒保ってみてください。このとき息は出ようとする力に満ちあふれていいますね。そこで吐きましょう。すると息は出ますが、今の段階では自分で調節できませんね。ここまで目いっぱいに吸うことは楽器を吹くときでもめったにないのですが、これを自由にコントロールすることをブレスコントロールといいます。

(参考文献:榮村正吾編著「今日からもっとうまくなる アルトサクソフォン」ヤマハミュージックメディア刊)

下り坂と登り坂をゆっくり同じスピードで走ろうとすると、下り坂ではスピードが出すぎないように注意してコントロールし、逆に上り坂では同じ速度にするためにパワーを上げます。呼吸上でも同じことがいえて、どこかの接点で変化するはずです。
息のスピードを保つためには支えが必要になってきます。腹部はゆったりと緊張していきますが、決して息を無理に押し出してしまわないようにします。口先で音をコントロールしようとしてはいけません。

(参考文献:榮村正吾編著「今日からもっとうまくなる アルトサクソフォン」ヤマハミュージックメディア刊)

呼気の変化の様子