サクソフォンのマメ知識
倍音って?

元になる周波数を基音といい、基音の倍数で振動している音を倍音といいます。その管の、ある指使いで鳴る一番低い周波数が基音となり、基音の2倍の周波数で鳴っている音は2倍音、3倍の周波数で鳴っている音は3倍音といいます。
たとえば、基音がドなら2倍音はオクターブ上のド、3倍音はオクターブ+5度上のソ、4倍音は2オクターブ上のドで、並べると下からド、ド、ソ、ド、ミ、ソ、シ♭…となります。
管楽器では、すべての音で倍音が鳴っていますが、どの倍音がどのくらいの大きさで鳴っているかは、楽器や演奏者、そのときの音により異なります。なぜなら倍音の組み合わせが音色そのものだからです。
倍音の出ていない基音のみの音は純音といい、音叉の音がその代表的なものです。倍音については、安藤由典著「楽器の音響学」、橋本尚著「楽器の科学」(ブルーバックスシリーズ)などをお読みください。