サクソフォンのしくみ
リードって、どんなパーツ?
リードをふるわせて音を出す楽器
サクソフォンは、口にくわえるマウスピースに付けたリードをふるわせて音を出す楽器です。このようなタイプの楽器をリード楽器と呼びます。オーボエやクラリネットもリード楽器の仲間です。
リードの素材は何?
リードの素材はケーンといって、日本でいう葦の仲間です。ケーンは、中は空洞の筒状で、1年で生長します。これを適度な長さに切ってから、タテに四分割して削るとリードになるのです。
このように自然のものからできているので、ふたつとして同じリードは存在しません。だからこそ、よい音を出すには、よいリードを選ぶことが大切になります。よいリードの選び方をぜひ身につけてください。

リード:下唇側

リード:マウスピース側
マウスピースにリードを取りつける
マウスピースに平らな面を当てて、リガチャーと呼ばれる締金で固定します。

黒いマウスピースにリードを取り付ける様子。リードは一般的に「1、1と1/2、2、2と1/2、3、3と1/2、4、4と1/2、5」などの堅さがあります。
このマウスピースとリードとリガチャーは、音の出だしの部分ですから、楽器の音をかなり左右します。また、吹き心地にも影響を及ぼします。
リードの寿命は短い
楽器は口元に近いものほど音への影響が大きくなるので、リードはとても重要なパーツです。寿命は、約1~2週間程度と考えてください。長期間使ったリードから新しいものに変えると、音は変わってしまいます。