ドラムの選び方
練習用ドラムパッドを選ぶ!

楽器店へ行くといろいろなタイプの練習用ドラムパッドが並んでいますので、どれにしようか、迷ってしまうかもしれません。

まず練習用ドラムパッドは、形状の違いで、スタンド付きのもの、パッドのみのもの、そしてこれら以外の変則的なタイプと、大きく3つに分けることができます。そのなかでおすすめは、1番目のスタンド付きのタイプ。なぜなら、バスドラムやハイハットをイメージして足を動かしながら練習するには、イスに座って使うスタンド付きの物が最適だからです。しかもこのタイプは、価格的にリーズナブルなところも魅力的です。

スタンド付きのタイプで人気が高いのが、打面にラバー(ゴム)を使っているタイプの「ヤマハ トレーニングパッドTS01S」。スタンドとパッドの組み合わせを考える必要もなく、買った時からしっかりした土台で練習できます。比較的安価ですが、丈夫で打感もよく、練習用パッドとしてはもっともスタンダードなもののひとつといえるでしょう。

ヤマハトレーニングパッドTS01S(写真下)

ヤマハトレーニングパッドTS01S(写真下)

打面の素材として、ラバーと並んで多用されているのがメッシュ。メッシュタイプの特徴は、本物のスネアと同じようにチューニングキーで、打面を自分の好みの張りに調節できることです。打面を張るためのリムもありますから、リムショットが行え、より実際に近い感覚で演奏できます。また一部のモデルにはスナッピーが装備されたものもあり、練習台ながらスネアらしいサウンドを味わうこともできます。ただ難点をいえば、メッシュの打面はドラムヘッドと同様に消耗品ですから、使っているうちに伸びてしまうので、定期的に交換する必要があることです。

メッシュタイプの練習用パッド

メッシュタイプの練習用パッド

スナッピーが装備されたもの

スナッピーが装備されたもの

ラバーの練習台の持つメリットはそのままに、リムショットが打てるように工夫されているのが、「ヤマハ トレーニングパッドTS12S」です。打面はTS01Sと同様に黒いラバーですが、リムが付いているのでリムショットも練習できますし、さらにドラムヘッドの表面の質感を再現した白いパッドが付属しており、その白いパッドを打面に載せれば、ジャズドラムなどで欠かせないブラシ奏法も、リアルな感覚で練習できる優れものです。

練習用ドラムパッドは、スタンド付きタイプだけでもさまざまな材質や構造があり、なかなか奥深いものがあります。しかし、もっとも大切なのは、やはり打感。まずは楽器店の店頭で、その感触をじっくり体験してみてください。

ヤマハ トレーニングパッド  TS12S

ヤマハ トレーニングパッド TS12S