ドラムの叩き方
技法のいろいろ
ビートもいろいろ
ドラムが叩き出すリズムは多彩です。8(エイト)ビートは1小節が8分音符で構成されていて、16ビートは8ビートの倍の細かさで刻まれます。音楽のジャンルによってもシャッフル、サンバ、ボサノヴァなどビートはさまざま。いろいろなビートを聴いてみましょう!







リムショットも多彩
ドラムで叩くのはヘッド(膜)だけではありません。ヘッドの周りの丸いフープ(リム)を叩くこともあるのです。効果的な音がするリムショットをいくつか紹介しましょう。
まず、リムだけを叩く場合。和太鼓でも同じように叩きますね。次は、一方のスティックをリムに引っ掛けて、そのスティックを叩く場合。木の「カッ」という音が響きます。そして、リムとヘッドを同時に叩くオープンリムショット。このショットはジャズではもっと浅く掛けて、フチの方を叩いたりします。最後はボサノヴァなどに使うクローズドリムショットです。親指と人差し指でスティックをつまみ、グリップの位置でリムを叩きます。
リムだけをたたく
スティックをたたく
オープンリムショット
クローズドリムショット
ミュートのあれこれ
ミュート(消音)は楽器の音量やサステイン(音の伸び)、倍音をあえて抑えたい時におこないます。演奏や録音がしやすくなったり、音色が変わったりするのです。
ドラムの場合はヘッドにくるくると葉巻状に巻いたガムテープやティッシュを貼ったり、ドーナツ形のリングミュートを載せたり。チューニングをわざと狂わせて響かないようにするチューニングミュートという方法もあります。また、シンバルにガムテープを貼ったりハンカチを置いたり、バスドラムの中に毛布や鉄アレイ、枕を入れるなど、方法は十人十色です。

リングミュートでフチの振動を抑えると、高音が抑えられる