ドラムの選び方
スナッピーを選ぶ!

ドラマーの多くはヘッドにばかり興味がいってしまいがちですが、スナッピーにかかっている部分も多いので、ドラマーのみなさんにはぜひスナッピーに対する意識を変えてもらいたいと思います。ヘッドは音色そのものを変えることができるのですが、スネア独特の鳴りはスナッピーに左右されます。ちょっと音を変えたいときは、スナッピーの調整だけでかなりテイストを変えることができます。

スナッピー

スナッピーのサウンドは、まず材質で変わり、それから本数で変わります。この2つが大きな要素です。通常はスチール製のスナッピーが使われていますが、それをステンレス製に変えると音が明るくなります。本数はそのままスナッピーの太さになってきます。太いものは本数が多いと思ってよいでしょう。スナッピーが多いと音は派手でスネアらしい音になります。
また、スナッピーはストレイナーというレバーで張りを調節するのですが、そのコントロールでもかなり音が変えられます。

多種多様なスナッピー

多種多様なスナッピー

スティーブ・ガッドのスナッピーはちょっと変わっています。非常にスナッピーの本数が少ないのです。叩くと「ザラザラッ」といってすぐ音がしなくなる、かなりタイトな感じで、ドラムの生の鳴りをよく活かした音になります。

スティーブ・ガッドモデル

スティーブ・ガッドモデル

それからもうひとつ面白いのはデイヴ・ウェックルシグネチャーモデルのスネア。このスネアにはなんと2つのスナッピーが取り付けられていて、1台のスネアで2種類のサウンドを使い分けられるのです。1つはいくぶん派手なサウンドのステンレスで、もう片方がタイトなサウンドのハイカーボン。かなりマニアックなスネアといえるでしょう。

デイヴ・ウェックル シグネチャーモデル

デイヴ・ウェックル シグネチャーモデル