トランペットの選び方
デザインから選ぶ
支柱のありなしは大きな違い
支柱はトランペットの音色や響きに重量感を加えるために立てられているパーツです。けれども、これを立てることによって、楽器を吹いたときの感触はかなり変わります。支柱のありなしによる音色の違いは次の表のとおりです。

支柱なし

支柱1本

支柱2本
支柱 | 音色 |
---|---|
なし | 明るく、抜けがよい。軽い音色。 |
1本 | 豊かだが、ある程度の抵抗感。 |
2本 | かなりの抵抗感があり、重い音色。 |
ボアサイズも要チェック
ボアというのは、楽器に吹き込んだ空気が通る管の直径(内径)のこと。ボアのサイズによって息の量が決まり、音色が変わってくるのです。
ボアには、サイズの小さい順にミディアムボア、ミディアムラージボア、ラージボアがあります。小さなものほど必要な息の量が少ないため吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになり、サイズが大きくなると息の量も多く必要となり、音色や音量ともに豊かで華やかなものとなります。

ボア・サイズの図
ピストン式かロータリー式か?
バルブのシステムにはピストン式とロータリー式があります。ピストン式は明るい音色で故障が少ないのが長所。しかしピストンを上下に動かさなければならないため、早いパッセージでは、多少、不利になります。一方、ロータリー式は音の変わり目がはっきりした深い音色が特徴。しかも操作は簡単です。けれども、やや故障しやすいという面も否定できません。

ピストン式

ロータリー式

ピストン式の息の流れ。
ピストンの上下運動の距離は大きい。

ロータリー式の息の流れ。
約90°の回転で音が変えられるので、
ストロークが少ない。