マリンバのお手入れ
共鳴パイプのお手入れ

音板の下には共鳴パイプがついています。音板と共鳴パイプは、通常、楽器を使用している部屋の温度が23℃のときに最もよく響くように調律されていますが、部屋の温度が変化した場合には共鳴パイプの調整が必要になります。
部屋の温度が上がった場合、音板の音程は下がりますが、逆に共鳴パイプの音程は上がります。そのような場合は、共鳴パイプの音程を下げると、より共鳴するようになるわけです。

共鳴パイプは、パイプの口を音板に近づけると音程が下がり、逆に音板から遠ざけると音程が上がります。パイプの位置は、音板の低音側の共鳴パイプ受けで、溝の高さを変えることで調整できます。つまり、部屋の温度が高いときには共鳴パイプを音板に近づける高い位置にセットし、温度が低いときには音板から遠ざける低い位置にセットすればよいわけです。

なんだか音が変だな、と共鳴パイプの中をのぞいてみたら、ピンポン玉や消しゴムが入っていた、などという経験はありませんか? 共鳴パイプは各音板に合わせた長さになっているので、何か物が入っていると空間が短くなり、音が変わってしまいます。中にホコリが溜まっていても音がうまく響きません。たまにはパイプを外してひっくり返し、中を掃除しましょう!