マリンバのしくみ
[実験1]音板を削る深さと音の高さの実験

音板の裏側の中央部分を削ると音が低くなるのですが、では、削る量によって、どのくらい音が下がるのでしょう? 少しずつ削って試してみました。

  1. 厚さ20ミリ、幅50ミリ、長さ400ミリの硬い木を用意する。
  2. 裏側の中央部分を削り、表側をマレットでたたいて音を聴く。
  3. さらに削って、音を聴くことをくりかえす。
硬い木

削る前

削る前

少し削った時

少し削った時

さらに削った時

さらに削った時

もっと削った時

もっと削った時

※ 実験による録音のため正しい音程と異なっております。

今回の実験ではナラ材を使いました。かなり硬くて重い木で、削るのにサンダー(切削機)を使っています。
削る前はシの音に聞こえましたが、チューナーで測ってみると本来の音より20セント高い状態でした。ちなみに1セントは半音の100分の1のことです。少し削ると半音下がってシ♭の音に、さらにラ、ソの音に下がって行きました。同じサイズの音板でも、削るだけで音の高さを変えられることが確かめられました。
基音を下げるには基音の節より内側の厚みが薄くなればよいわけで、マレットでたたいても木が割れない薄さまでなら、さらに音を下げることができます。