マリンバの叩き方
よりよい音で演奏するには

マリンバは、音板のピッチと共鳴パイプのピッチが合ったときに、もっとも豊かな響きが得られます。ただし、2つのピッチは温度や湿度によってそれぞれ変化しますので、演奏前に合わせる必要があるのです。合わせ方の1つが、音板と共鳴パイプの間を広げたり狭めたりすること。広くするとパイプのピッチが上がり、狭くするとパイプのピッチが下がる性質があります。音が物足りないと感じたら、パイプの位置を変えてみてください。音板の音にしっかり共鳴して音が華やかになることがあります。
共鳴パイプ全体をセットする溝は、楽器によって2段階か3段階あり、位置を選べるようになっています。

共鳴パイプの高さを3段階で調整できる溝

共鳴パイプの高さを3段階で調整できる溝

キャスターが付いていて便利とばかりに、音板の上へ鈴やタンバリンを入れた箱を載せて運ぶ人を見かけます。しかしこうすると、枠が下がり、音板とパイプが近づき過ぎて、音が鳴らなくなるのです。枠にひじを掛けたり、体重を掛けたりするのもよくありません。マリンバは大きくても繊細な楽器ですから、大切に扱いましょう。