マリンバのできるまで
キャラクターをそろえる

粗調律を終えて1カ月ほど休ませた音板は、一つひとつ、キャラクターを確かめます。
キャラクターというのは、音色が硬い、柔らかい、明るい、暗いなど、音の性格のこと。キャラクターが同じ音板をそろえて1つのマリンバにしないと、楽器としてばらばらな印象になってしまうのです。
こうした作業を経て、ワンセットに組み合わせた状態で、音のバランスを確かめながら音板をそろえていきます。

音板を並べて、音を確認する部屋

音板を並べて、音を確認する部屋

音板のキャラクターをそろえてつくられるマリンバは、1台として同じ楽器はないといえるでしょう。そのため、楽器を選ぶために工場を訪れるマリンバ奏者も少なくありません。奏者の好みも人それぞれで、低音を重視する人、高音を気にする人、たたいた時の手に伝わる感覚にこだわる人など、十人十色です。

マリンバ奏者のサイン

ずらりと並ぶ音板には国内外のマリンバ奏者のサインが!

キャラクターをそろえて組み合わせてあるマリンバでは、そのなかの1つの音板が割れてしまった場合、補充は簡単ではありません。割れた音板だけでなく、その左右の音板も調べなければ、替わりになる音板の音がつくれないのです。また、弾き込まれた音板の中に1つだけ新しい音板が混じるので、状態を合わせることにもたいへん気を遣います。