マリンバのできるまで
音板をチューニングする

音板の調律は、マリンバの製作工程のなかでも、とくに重要な工程のひとつです。マリンバは音板の裏を削り、高い音を低い音へ合わせていきますが、削り過ぎて規定の音より低くなったら終わり。やり直しが効かないのです。木は個々のばらつきも大きく、たとえばローズウッドは色が薄いと音が高く、濃いと音が低い特徴がありますし、木目によっても加減しなくてはいけません。削る形も量も変わるので、サンダー(切削機)で削ってはチューナーで音を確かめて調律していきます。

回転するサンダーに音板を押し当てて削る

回転するサンダーに音板を押し当てて削る

チューナーで音合わせ

チューナーで音合わせ

音板の調律は、基音と倍音のそれぞれを確認しながら、慎重に進められます。マレットで真ん中をたたくと基音が、端から1/4あたりをたたくと4倍音が確かめられます。また、音板の左右の音がちがうと濁った音に聞こえてしまうので、それも削り具合で調整します。

音板のチューニングは、最初の段階では粗調律で止めておいて、1カ月ほど木を休ませます。削ることで木をいじめてしまうので、静かに寝かせて、音が整ってくるのを待つのです。

削られた音板材の裏は形もいろいろ

削られた音板材の裏は形もいろいろ