クラリネットの選び方
クラリネット選びのポイント

クラリネットの管体材料には、一般的にはグラナディラという黒くて硬い木が使われます。金属加工なみの精度が得られ木としては温度、湿度による寸法の変化も小さいのが特徴です。
他に、強度にすぐれ、湿度変化にも強いABS樹脂も用いられます。

クラリネットのシステムは、大別するとエーラー式システムとベーム式システム(ドイツベーム式システムを含む)の2種類があります。2つのシステムの違いは、管体内径や音孔形状の違いだけでなく、簡単には比較できませんが、強いて言うならば、運指の違いが最も大きく、それによって音孔の位置やキイ形状も変わってきます。

システム名 特色
エーラー式 運指が複雑であり、ドイツ国内及び一部のプレーヤーが使用しています。
暗くて渋い音色を持っています。
ベーム式 エーラーシステムの複雑な構造と運指を改良し、扱い易くしたもので、フランスを中心に全世界で最も使用されている一般型。
音色は明るく華やかです。