クラリネットのマメ知識
作曲家の心を動かす

600曲以上の作品を残したモーツァルトは、ケッヘル番号622番に素晴らしいクラリネットの曲「クラリネット協奏曲イ長調」を書いています。なんでもアントン・シュタードラーというクラリネット奏者に出会って大いに刺激を受けたとか。当時クラリネットは生まれたばかりの新しい楽器で、どんな演奏をさせようかとモーツァルトもわくわくしながら曲を書いたのでしょう。

ブラームスも晩年にクラリネットの作品を多く書いています。彼もミュールフェルトというクラリネット奏者に出会い、創作意欲をかき立てられて、クラシックの名曲中の名曲「クラリネット五重奏曲ロ短調」を生み出しました。深い哀愁が感じられる作品です。
サン=サーンスやプーランクなども晩年にクラリネットに魅せられています。独特の深みのある音色や豊かな表現力が、作曲家の心をゆさぶるのかも知れません。

モーツァルト

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