クラリネットのしくみ
ドから高いソに上がる

見た目はそんなに長くないのに広い音域をカバーできるのはどうしてでしょう?
例えばリコーダーを強く吹くと、普通に吹く時の1オクターブ上の音が出ますよね?
例えばドを強く吹くと、高いドになります。

それがクラリネットの場合は、ドを強く吹くと高いソになります。
こんなに上がるのは、管楽器の中でもクラリネットだけです。この性質を活かして、リコーダーよりも音孔(おんこう)の数を増やし、音域を広げたのがクラリネットなのです。

クラリネットの音

※クラリネットの管の性質を確かめるために、同じ指使いで吹き方を変えた場合の音です。実際の演奏時には各音で指使いを変えます。

リコーダーでは、人差し指でふさぐ孔が一番上ですが、クラリネットはさらにその上にも孔があります。
普通では押さえられないところに孔を開けたので、それをふさぐためのキイが付いています。小指で届かない孔のためにもキイがあります。

指使いにも特徴があります。トロンボーンやトランペットなどは同じ指使いで吹き方を変えて複数の音を出しますが、クラリネットの指使いは1つ1つの音ごとに違います。

クラリネットの指の位置

クラリネットの指の位置