クラリネットのできるまで
管体をつくる

クラリネットの素材であるグラナディラを数年間、乾燥します。天然乾燥とコンピュータでコントロールされた人工乾燥の両方を行います。

木材の乾燥

乾燥させた角材に機械で穴をあけ、角を削り外形を成形します。

管体の加工イメージ

グラナディラの自然な響きや木の質感を保ち、水分などの影響で管体の亀裂などを防ぐため、ヤマハオリジナルのオイルを使って、管体を磨きあげます。表面処理後、余分なオイルなどは、きれいに拭き取ります。

表面を磨き上げる様子

管体に機械でトーンホールの穴をあけ、管体の内側を削ります(アンダーカット)。クラリネットの音色などに大きく影響する工程なので、ハンドメイド・モデルの高級品は、熟練工が丁寧に微妙な調整をしながら、手作業で行います。

加工前、加工後
管体に機械でトーンホールの穴をあけ、管体の内側を削ります(アンダーカット)

トーンホールの穴あけ手順

トーンホールの穴あけ手順

アンダーカットとは?:柔軟性のある吹奏感を実現するため、トーンホールの内側を微妙な角度を付けて削ります。