クラリネットのマメ知識
イタリアではB♭管(べーかん)1本
オーケストラのクラリネット奏者はA管(あーかん)とB♭管(べーかん)の2本で演奏すると紹介しましたが、実は例外もあります。それはオペラの国、イタリア。オペラではしょっちゅう転調があり、管を持ち替えていては間に合いません。そこでイタリアの奏者は潔く、B♭管1本で勝負することにしました。楽譜を読み替える、つまり音をいくつかずらし、♯や♭を付けたり取ったりして演奏します。力技ですね。ただ、指使いの違いなどから時々どうしても吹けないところがあったりして、「トリル用のレバーをつくって」とか「キイを新しく増やして」というオーダーもあります。