エレキギターの選び方
必需品のいろいろ

セルロイドやナイロン、鼈甲(べっこう)、金属など、ピックの素材はさまざま。形も三角形やレインドロップ型のフラットな物から、親指にはめるサム・ピック、琴のツメのようなスチール・ピックなどがあります。
一般的なセルロイド製のピックは、厚く硬いもの(H:ハード、ヘビー)、厚さ硬さが中程度なもの(M:ミディアム)、薄く柔らかいもの(シン、ソフト)の3種類。曲によっても変わりますが、主にリード・ギターではセルロイドのハードピックや鼈甲のピックを、リズム・ギターはソフトなピックを選ぶ人が多いようです。

ピックのいろいろ

ピックのいろいろ

クリップタイプのチューナー

クリップタイプのチューナー

ギタリストがギターを手に取ったなら、まず行わなければならないのがチューニング。チューニングといえば、以前は音叉や調子笛を使ったものです。音叉を叩いて口にくわえ調弦する、そんな姿がカッコよかったりもしました。もちろん今でも耳を頼りにチューニングできることは基本であり大切なことですが、いつでも時間をかけてゆっくりチューニングできるわけではありません。たとえば騒音の多いライブ会場や楽屋、本番のステージ上など。そんなときにはやはりチューナーが便利です。

エレキギターの場合、ケーブルを差し込んで音を拾い、メーターで合わせるというタイプが一般的ですが、ここで紹介したいのはギターの一部に挟むクリップタイプのチューナーです。
このタイプのチューナーは、写真のように、楽器のどこかに挟むだけでアコースティックギターでもエレキギターでも、バイオリンや管楽器でも、チューニングすることができます。簡単に装着できる点と、ボディの振動から音程を検出する機能があり騒音に強いのがメリットです。しかも超小型で軽量なので、チューナーを挟んだまま演奏してもまったく違和感がありません。手もとでメーターが見られるので、本番の曲間でも、短時間でチューニングが行えます。
エレキギターの場合にはさらにメリットがあって、ギターのボリュームを絞っても、つまり無音でも、チューニングできますし、ギターからアンプへの出力にチューナーをかませる必要がないため、音質面でも有利です。

楽器のどこかに挟むだけでチューニングできる

楽器のどこかに挟むだけでチューニングできる

エレキギターは、もともとアンプに直接つないで弾くものなので、エフェクターがなくても、もちろん演奏できます。
エフェクターは、ギターアンプだけでは出せないさまざまな効果をエレキギターの音色に付け加えるために使うものです。エフェクターにはいろいろな種類がありますが、主なものは次のようなものです。

音を歪ませるもの:ディストーション、ファズ、オーバードライブ

アンプだけでは得られない強烈に歪んだ音を出したいときや、アンプを歪んでいない音にしておいて、必要なときに歪んだ音を出したいときに使います。オーバードライブよりもディストーションやファズの方が歪みの度合いが大きくなります。

残響音などをつけるもの:ディレイ、リバーブ

音にエコー効果をつけるのがディレイで、残響音をつけるのがリバーブです。リバーブはギターアンプに内蔵されている場合も多くあります。

音に広がりをつけるもの:コーラス

クリーンな歪んでいない音にかけると、広がりのある美しい効果が得られます。

音にゆれをつけるもの:フェイズシフター(フェイザー)、フランジャー、ビブラートなど

フェイズシフターは回転スピーカーに似た効果です。フランジャーはジェット音のような効果をつけることができます。ビブラートは音程を揺らす効果です。

その他特殊効果:ワウワウ、オクターバーなど

ワウワウはペダル型になっていて、踏むことによってギターの音に文字通り「ワウワウ」という効果をつけるものです。オクターバーは1オクターブ下の音を付け加えるものです。最近は多機能のものもあります。

これ以外にもいろいろなエフェクターがありますが、よく使われるのはディストーション類や、コーラス、ディレイといったところです。