エレキギターのできるまで
エレキでも材料は木材!

エレキギターの材料になる板は、温度・湿度を一定に保った室内に、厚い状態で保管してあります。 写真はメープル材で、トラ杢(もく)という、ギラギラとした木目が入っています。表面がデコボコに見えるかもしれませんが、さわってみると平らなのです。

ギラギラした模様が入ったメープル材

ギラギラした模様が入ったメープル材

こちらはキルテッドメープルという木材。木目が美しく、愛好者の多い素材です。

この模様が人気のキルテッドメープル材

この模様が人気のキルテッドメープル材

どちらの木もとても貴重で、厚い一枚板で使うこともあれば、何枚かに切って表側の化粧板とし、他の木と組み合わせて音色を調整することもあります。

ボディにはメープルの他にもアッシュやアルダーといった木が使われます。アルダーは日本名でハンノキと書かれることもありますが、同じアルダーでも採れる国によって材質は大きく違います。
一般的にいうと、アッシュは輪郭のはっきりした音、アルダーは素直で艶(つや)のある音が出るのですが、同じ種類の木でも目の詰まり方や木目の通り方によって音が違ってくるので、一筋縄ではありません。

加工前のヘッドとネックの材料は、写真のような状態で保管されています。間が斜めにスパッと切断してあるのがわかりますか? 切った部分をひっくり返して接着すると、角度付きのヘッドができあがるのです。

加工前のヘッド・ネック部分、ともにメープル材

加工前のヘッド・ネック部分、ともにメープル材