エレキギターの選び方
弦の種類と選び方

ギターの弦は消耗品。ライブの前はもちろん、できれば1カ月に1度ぐらい交換したいものです。ケースには常に1~2セットを入れておくとよいでしょう。 一口に弦といっても、用途や目的によって、いろいろな種類が出ています。 まず巻弦の形状ですが、コインのふちのようなギザギザした形状をしたラウンドワウンドが一般的です。中でも標準的なのがニッケル素材のもの。ガツンというアタックに応える、エレキらしい音色です。そしてニッケルワウンドより音が硬いのが、ステンレス合金を使ったプロスティール。よりギラッとした感じの音を追求するなら、こちらがおすすめです。 ギザギザとしたラウンドワウンドに対して、表面はツルッとなめらかな仕上げになっているのがフラットワウンドと呼ばれるタイプ。弦をアタックしたときの「ジャリッ」というノイズが少なく、マイルドで深みのあるトーンが特長です。こちらは主にジャズギターなどで使われます。指が滑りやすいので、スムーズにフィンガリングができるのもメリットです。

上が一般的な巻弦「ラウンドワウンド」、下が「フラットワウンド」

上が一般的な巻弦「ラウンドワウンド」、下が「フラットワウンド」

エレキ弦のいろいろ。上段左からダダリオ製フラットワウンド弦、プロスティールのエレキギター弦、ニッケルのエレキギター弦、下段はヤマハエレキギター弦 H-1060 セット。

エレキ弦のいろいろ。上段左からダダリオ製フラットワウンド弦、プロスティールのエレキギター弦、ニッケルのエレキギター弦、下段はヤマハエレキギター弦 H-1060 セット。

弦は、太さによっても、音の硬さとトーンが変わります。ほとんどの場合、セットには1弦のゲージ(太さ)が表示されていますので、それを目安に選ぶとよいでしょう。太さ0.009インチの1弦なら09、0.010インチだと10と弦のパッケージに表記されることが多いようです。一般的には09か10から始まるセットがおすすめですが、チョーキングが多い人ならやや細い09のセットがいいでしょう。弦は細いほうが弾きやすいですが、太い弦には太くて豊かな音を出せるという長所があります。いろいろな弦を試しながら、自分の演奏のスタイルにマッチした弦を選ぶとよいでしょう。