クラシックギターのマメ知識
パガニーニはギターから技法を盗んだ?

ニコロ・パガニーニ(1782~1840)といえば悪魔的な技法で聴衆を魅了した天才バイオリニストとして有名ですが、実はなかなかのギター奏者でもありました。
彼は、演奏旅行のときにも常にギターを持ち運び、折に触れて弾いていたといいます。そして、ギター独奏用の作品、あるいはギターとバイオリンの二重奏作品を、いくつも作曲しているのです。それらを見ると、彼がギターに関してかなり深く理解していたことがわかります。
パガニーニとギターの関係については、もっと重要なことも指摘されています。彼は、その独創的なバイオリン技法のある部分を、ギターの奏法を応用して編み出したというのです。そういわれてみると、パガニーニがバイオリン曲で多用しているフラジオレットや左手指で弦をはじいて演奏する技法など、非常にギター的といえそうです。
(参考資料:「ギターおもしろ雑学事典」ヤマハミュージックメディア刊)