クラシックギターのしくみ
音色を左右する響棒の配置

ギターの表板の裏面には、響棒(きょうぼう)と呼ばれる木製の部品が貼ってあります。
響棒の目的は、まず表板に、弦の張力に耐えるための充分な強度をもたらすこと。そして2つには音色のため。響棒のサイズ、形、配置によって、ギターの音色は大きく変わるのです。
クラシックギターとアコースティックギターの響棒配置を見比べてみましょう。

響棒が扇形に配置されているクラシックギター

響棒が扇形に配置されているクラシックギター

アコースティックギターの響棒配置

アコースティックギターの響棒配置

アコースティックギターは弦がスチール製で張力も強いので、響棒はサイズも大きく、また強度を高める配置の工夫がなされています。それに比べてクラシックギターは、かなり細めの響棒が繊細に配置されています。やわらかいナイロン弦を使うクラシックギターの場合、響棒は、補強の目的もさることながら、音色を大切にした配置が工夫されるわけです。